新宿で働くなら、どこに住めば良い?
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東京の宿探し、次は新宿で働くのに便利な路線の紹介だ。
新宿は「副都心」と言って、東京都庁や都庁関連の施設がたくさんある街だ。
新宿は元々、内藤新宿という甲州街道(山梨へ続く道)の入り口につながる宿場町で、かつてはさほど何もない場所だった。
ただ山の上だけに地盤が強くて、関東大震災の際に都心に住めなくなった人が、たくさん移り住んで栄えたという。
東京の下町というのは、元々海だったところが多いため、地震に弱い。
そこで関東大震災の際に、地盤の強い山際にたくさんの人が移り住むようになり、渋谷や新宿といった街に人が集まってきたという。
こういう動きは江戸時代からあって、住みたい街ランキングで、常に上位にランクされるJR中央線の吉祥寺(きちじょうじ)も、元々は都心部から移り住んだ人々が造った街だという。
吉祥寺は元々、水道橋(東京ドーム最寄り駅)あたりにあった寺で、江戸の大火で焼け落ちた後に区画整理が行われ、門前町の住人たちは現在の吉祥寺の場所まで移住してきたらしい。
江戸時代も、関東大震災後も、戦後も、災害があるたびに大勢の人々が新宿以西に移り住み、今や世界でも有数の高層ビル群が建ち並ぶ都会になったワケだ。
この新宿に直通で行ける路線は、次のような路線がある。
新宿駅を通る路線
新宿駅に乗り入れている路線と、混雑率
新宿に通うのに使える路線は、非常にたくさんあって、どの沿線に住めば良いのかは、かなり難しい問題だ。
どのみちどの路線に乗っても激混みなので、結局、沿線の魅力と家賃で決めるほかはない。
現時点で最も混んでいるのが小田急線で、世田谷代田(だいた)と下北沢間の通勤ピーク時混雑率が190%以上という地獄のような混雑率になっている。
次に混んでいるのがJR中央線・快速線で、新宿の手前のところが一番混んでいる。
因みにJR中央線には複々線区間があって、三鷹から東は、快速電車と各駅停車の電車は、独立した全く別の線路を走っている。
そのため、JR中央線の緩行線であるJR中央・総武線の新宿付近の混雑率93%という、快速線よりはるかに空いているというデータが出ているので、もしかしたら狙い目かも知れない。
ただし100%を切る混雑率というのは、さすがにちょっとウソくさくて、信じられないんだけどね。
実際のところはどうなんだろうか?
鉄道混雑率(新宿駅につながる路線)
順位 | 分類 | 路線 | 最混雑区間 | 混雑率 |
4位 | 小田急 | 小田原線 | 世田谷代田→下北沢 | 191% |
6位 | JR中央線 | (快速線) | 中野 →新宿 | 188% |
8位 | JR埼京線 | 板橋 →池袋 | 183% | |
13位 | 東京メトロ | 千代田線 | 町屋 →西日暮里 | 178% |
21位 | JR山手線 | 新大久保 →新宿 | 167% | |
23位 | 京王 | 京王線 | 下高井戸 →明大前 | 165% |
30位 | 東京メトロ | 丸ノ内線 | 新大塚 →茗荷谷 | 160% |
35位 | 西武鉄道 | 新宿線 | 下落合 →高田馬場 | 156% |
42位 | 都営大江戸線 | 中井 →東中野 | 153% | |
44位 | 都営新宿線 | 西大島 →住吉 | 151% | |
76位 | JR中央線 | (緩行線) | 代々木 →千駄ヶ谷 | 93% |